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zoom RSS 『Dear〜つなぐものの交差点』〜パート1.韓国編

<<   作成日時 : 2018/02/06 13:17   >>

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パート1. 韓国編


新春の澄み渡った空に一筋のひこうき雲。

どこから来た飛行機だろうか・・・?

この小さな喫茶店の上にも”新春のお慶びを申し上げます”

といわんばかりの清々しくも見事な一本の線を描いて

行ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



こたつで寛ぐ二匹のネコ・・・ならぬ、二人の男女。

仲睦まじくキャッキャッと笑い合いながら、お雑煮を食べ、

おせち料理をつついている。

「お雑煮って美味しいよねぇ・・・」

とろけるお餅をほおばりながら、ウットリ?とした表情で

つぶやくパトさん(シンさんからニックネーム変更)。

「そんなに好きなんですか?お雑煮・・・」

首をかしげながら、不思議そうに聞くレオ。

「あんたには、まだわからないかなぁ〜?このお雑煮と

いうものの魅力が」

「わかりませんね〜 大体、餅って噛むのも飲み込むのも

面倒なんですよっ」

誰だよ、こんなものお正月の定番にした奴は・・・と言わん

ばかりに、ブータレて口をとがらせるレオ。

「ジェネレーションギャップ・・・」ガックリ、パトさん。

「でも、何でこのお雑煮、菜っ葉とお餅しか入ってないんで

すか?もっと具だくさんにした方が、美味しいんじゃないかなぁ?」

「その昔、さかのぼること江戸時代・・・尾張藩他、東海地方の

藩では、菜っ葉とお餅だけが入ったお雑煮を食べ、

『菜(=名)を持ち(=餅)あげる』という意味でのゲン担ぎが

行われていたそうなのよ」

「名をあげる・・・」

「あんたの為に作ったんだから。あんたも頑張んなさいよっ^^」

(「ここで、アルバイトをしている身分のボクが一体どうやって

名をあげるんだ???」)

新年早々、お正月気分もどこへやら、大きな課題をだされ、

へこむレオだった・・・

「で、結局、やつはどこへ行った?」

「へっ!?やつ???」

「あいつよ、ジョーよっ サンセットビーチのハワイアンが俺を

呼ぶだの、ハリウッドからの招待状、レッドカーペットが俺を

待っているだの、ヘップバーンにヒップバーンしたい、ローマの

休日でランデブー♪だの・・・言っていたけど、

結局どこに行ったのよ、あのアホは?」

あきれた口調で、レオを問い詰めるパトさん。

「え〜っと、平昌に行くって言ってましたよ^^;」タジタジのレオ。

「平昌?冬季オリンピックの?何でまた?」

さっぱりわからんと言った表情のパトさん。

「ジョー先輩、学生時代スキー部だったらしいんです。腕前も

相当なレベルだと本人自ら言っていました」

「その本人自らって所が怪しいわね・・・」パトさん、チクリ。

「で、オリンピック観戦がてら、韓国旅行してくるって言ってましたよ」

「ふ〜ん、まぁいいけどさっ レオは完全なレギュラーだけど、

あいつは、たまに完全な戦力外だからねぇ〜

いいよ、いいよ 二月末まで、レオとコンビ組んでガッチリやって

いくからさ〜 ねっ、レオ♡」

「ハハハハハ・・・・^^;」タジタジ、レオ。



成田発、仁川国際空港行き便、ビジネスクラス内ーーーーーーー

青年は、窓の外を見ながらコーヒーを飲んでいた。

今日は風が強く、機内も少し揺れを感じる。

窓の外の雲の流れを眺めていると、頭の中で自然と言葉が

動き出す・・・

青年は、書きとめるためのノートを取り出した。


    風はなぜ 揺らすのか

    揺れて 動くほど 柔な僕ではないのに

    風はなぜ 揺らすのか

    ゆらゆら揺れながら転がる様を見たいのか?

    風はなぜ 揺らすのか

    柳の先につかまって必死に耐える姿が面白いか?

    風はなぜ・・・

    もしかしたら ふわふわとした雲の絨毯に乗せて

    どこか良い場所へ運んでくれるつもりなのか?

    いいえ それは いけない

    僕は 僕の足で歩いて行きたいのだから・・・

    そのために 僕は今までこの足で歩いてきたのだから

    僕の人生を 



書き終えて、ホッと一つ息をつき、ノートを閉じる。


タイミング良く、着陸のアナウンスが流れた。

空港のトイレに入る。

久しぶりの母国、用を済ませ、鼻歌を口ずさみながら手を洗う。

ふと、鏡の中の自分を見ようとしたその時

ある事に気づきハッとした。

鏡の中にいたのは・・・・女性。風の中にポツンとたたずんでいる。

揺れながら、でもしっかり立っている女性・・・

どこかで、見たことのある顔だった・・・でも、思いだす事ができない。

こちらに気づいた。何か言っている・・・何て言っているのか・・・

「スウェイ・・・」微かに聞こえる声は、そう言っていた。

ノートを取り出し、一枚破る。そして、「스웨이」と記した。

(「스웨이=スウェーデン?」)

鏡を見ると、もう彼女の姿はそこにはなかった。

顔を洗って、身だしなみを整え、トイレを出る。

さぁ、母国に帰ってきた・・・・・


青年と入れ替わりにバタバタと慌しく一人の男性が入ってきた。

「へっ?何だ、これ?」男は床に落ちていた紙を拾う。

「???」首をかしげる。

「さっきの兄ちゃんかなぁ・・・?」トイレから出て、姿を探すも

もうその姿は見えなかった。

しょうがないなぁ・・・とポケットにそっと紙を入れ、

再びトイレへ。

その男の名前は・・・石森小太郎・・・・ジョーだった。



続くーーーーーーーーーーー次回は#P11です。


2018.2.6


作;@ポッポ・チーチョ


追記;やっと小説の中の時間が『今』に追いつきました。

    『Dear〜』の続きで、『恋のキャラメル、心のクッキー』

    と交差する形で書いています。

    『Dear〜』はこういう雰囲気で、今後もいこうと思っています。

追記;『Dear〜』は2017.12.30にUPした短編です。

    この青年=ウサピョンさんですが、『Dear〜』では、青年と

    いう表現で、『Dear〜』の世界観を守っていこうと思っています。

    『Dear〜』→詩的空間(幻想的)』な感じで・・・笑いの要素は

    一切入れないつもりですが、その分、他の要素を入れたいと

    思っていますが、まだはっきり決めていません。。。

    でも、ジョーなどの部分は、小説だけどリアルな世界観で・・・

    CGと実写の融合?違うなぁ・・・・

    しいていうと、詩と小説の世界観の融合かなぁ?
 
    でも、ごちゃ混ぜになるかもしれない・・・


追記;『SWAY』は、『揺れる』という意味で、使用したのですが、

(重要)調べると他にも、『支配する』などにも使われる単語のよう

    で・・・英語は苦手な為、知りませんでした^^;

    単語を変更しようかと思いましたが、他に思いつかない事と、

    『揺れる』をキーワードにしたいと考えていた所だったので、

    ここは、『揺れる』という意味で使用しているという風にご理解

    頂ければと思っています。本当は、限定しない方が広がりが
 
    あって良いのですが、『支配する』という解釈を避ける為に

    あえて、限定する事にしました。

    また、韓国人である青年が口の動きで『SWAY』と理解するの

    は無理がある?とも思い、そこの部分は、口の動き→声に

    変更致しました。でも、もう一つ問題があって・・・

    韓国語で『スウェイ』という発音で調べた所、『スウェーデン』を

    さす言葉にあたるようなのです・・・一難去ってまた・・・^_^;

    でもそれは、そのまま使ってしまう事にしました。

    そんな訳で、後半部分は、修正してあります。

    言葉って難しいなぁ・・・

    2018.2.7


追記;ウサピョンさん他の設定につきましては、#P7の追記を

    ご覧ください。

    展開によって、多少変わる場合もあると思います。

追記;追記が多くてすみません・・・

    詩についてですが・・・以前、『未生(ミセン)』という韓国

    ドラマのレビューの中でも書いた事があるのですが、

    私の場合、風については、世間の厳しさを表すような形で

    使う事が多いです。風には、追い風と向かい風とありますが、

    追い風も向かい風も 受ける側の力量次第の所があると

    思うのです。そういう意味で、風というのは、難しいし、

    逆にいえば、無風の方が、いいような時もある。

    ウサピョンさんのこの詩は、そういう風の難しさを語っていて、

    だからこそ、自分を見失ってはいけないという事を自分に語り

    かけている・・・という、そういう詩にしました。
 
    (違う捉え方もできる詩ですが・・・)

追記;それから、鏡の中の女性については、国籍はまだ設定してい

    ません。ただ、ここでの『スウェイ』は、『SWAY』(英語)です。

  

    

    

    


    

    

    


    


    

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