余白に描いたファンタジー

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zoom RSS 『牧場のキャラメル〜つなぐもの〜(仮)』#4(創作)

<<   作成日時 : 2018/01/11 11:27   >>

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#4 恋キャラメル?or新(心)アイスボックスクッキー?


元探偵であるジョー(石森)とレオ(毛塚)がシンさんこと横島心が

営む『読書喫茶・牧場のキャラメル』でアルバイト(?)を始めるよ

うになってから、1ケ月が経とうとしているある日の朝−−−−−


朝イチの常連が帰った後は、お昼頃まで客もまばらになり、

ホッと一息つくことが出来る時間帯である。

(ちなみにこの店の客層は、老若男女、実に幅広い年齢層だが、

常連はその中でもコアな読書好き達で占められている。)

その時間帯に、新客にプレゼントしている『牧場のキャラメル』

(実際にはキャラメルではなく、アイスボックスクッキーなのだが・・・)

を作り、箱に詰めるという作業を行う事が多い。

この『牧場のキャラメル』というのは、この店を始めたシンさんの祖母

である横島恋(よこしまこい)さんが作っていたもので、

要は普通の手作りキャラメルなのだが・・・・

実際に祖母から来店時にプレゼントされたという、古株の常連によると

そのキャラメルは”人の心を癒すような優しい味”で、

死にそうな程、暗く沈んで病んだ人が、そのキャラメルを食べ、

そこに込められた祖母の優しさに触れる事で、心癒され、

少しずつだが、心を開くようになり、生きる希望を持つに至ったーーー

という伝説が、常連の間でまことしやかに語り継がれているそうである。

そんな話を古株の常連から聞いたジョー、

ずっと気になっていたことをシンさんに聞いてみた。

「何で、『牧場のキャラメル』なのに、アイスボックスクッキー入れてんの?」

見る見る内に顔色が変わり、明らかに不機嫌になっていく店長。

「・・・・・」無言・・・・

だが、ただ無言なのではなく、クッキーを乱暴に箱に詰め、

バッサバッサと段ボールに投げ入れ始めた。

ヒソヒソ(「ジョー先輩、こっち、こっち・・・(・.・;)」)

ジョーのひじをつかみ、慌てたようにシンさんから離れた場所に

連れていくレオ。

「何だよ、イテーじゃねえかよっ(-_-;)」キレるジョー。

ヒソヒソ(「しーっ・・・ダメなんですよっ、あの質問はっ」)

必死でジョーに事の重大さを気づかせようとするレオ。

「へっ?何で???」さっぱり訳がわからないジョー。

そもそもジョーの辞書に”いけないこと”と言う項目は、少ない。

当たって砕けろの精神なのである・・・

ヒソヒソ(「前に常連さんに聞いたんだけど、シンさん作れないん

だって・・・^_^;」)レオ何やら顔がにやけ始めた。

「だから何がだよ!!」ジョー、我慢の限界・・・

察しが悪いのも生まれつき。

レオだんだん面倒になってきて、ついに普通の音量で

「だからシンさん、キャラメル作れないんだってさ〜!」

と言ってしまって、プーッと吹き出し、慌てて口元を抑える。

「へっ!?作れない!?キャラメル作れないの!?

キャラメルって店の店長なのに!???」

ブーッとレオに続いて、吹き出し爆笑するジョー。

今まで、シンさんの攻撃を受け、溜りに溜まっていたものが

一気に噴き出した形・・・

静かな店内に響き渡る二人のバカ笑い・・・

ひとしきり笑って、日ごろの憂さ晴らしをしたジョーとレオを

待っていたものは・・・・

「・・・今日の夕食、抜きだからねっ(-_-;)」

というシンさんの怒りの一言だった・・・

レオによるとーーーー

祖母が店を営んでいた頃、店をアルバイトとして手伝っていた

シンさんは、店の業務をほぼ全て把握し、たまに祖母の留守時

に、一人で店を任される事もあったそうだが、

キャラメルだけは、祖母はシンさんに手伝わさせる事もレシピを

見せてくれる事もなかったそうだ。

そのため、祖母亡き後、店を継いだシンさんは、祖母が作り置き

をしていたキャラメルを全てプレゼントとして、使い切ってしまった

後、どうしようかと悩んだそうだが、唯一、自分でも他人に上げて

恥ずかしくないレベルと自負している(?)アイスボックスクッキー

をキャラメルの代わりにプレゼントする事に決めたのだったーーー


「ということらしいっすよ」

怒りで顔を真っ赤にしながら、店の奥に入って行ったシンさんに

聞こえないようにと小声で説明するレオ。

「ふ〜ん」何だ、そんなことか・・・というような表情のジョー。

そこへ、怒りで赤鬼状態のシンさんが戻ってきた。

「いやぁ〜、じゃあさっ、『牧場のアイスボックス・クッキー』に店名

変えなくちゃあいけないなぁ〜♪ ハハハハ・・・(^o^)」

その場の空気を少しでも和らげようと気の利いたジョークを

飛ばしたつもりのジョーだったが、

結果・・・・

「高校生ヒーローのあずまジョーさん、薪割り100本お願いね・・・(-。-)」

シンさん、小さく・・・しかし鋭く一言。

ジョー「・・・・」

窓の外は、今年初の雪が舞い散り、店内のTVでは、

「さらに冷え込む見込みですっ」と警戒を促しつつも、

何故か?嬉々とした笑顔のお天気キャスターが映し出されている。

「薪割り100本、腹ペコになっても夕食なしかぁ・・・(;_:)」ジョー、ガックリ。

その時、レオは逃げ足早く、裏口から買い出しへと出かけた後だった・・・


続く・・・


2018.1.11

作;@ポッポ・チーチョ




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