余白に描いたファンタジー

アクセスカウンタ

zoom RSS 『牧場のキャラメル〜つなぐもの〜(仮)』#P2(創作)

<<   作成日時 : 2018/01/07 11:43   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

#P2 『読書喫茶』



東京へは、快速で2時間。関東だというのに、

どこか田舎っぽい・・・

良く言えば、緑豊かで空気がキレイで、心休まる?静かな

場所ともいえるその場所にカフェ・・・いや喫茶店はあった。

『読書喫茶・牧場のキャラメル』

こじんまりとした小さな店だが、木造でこだわりを持って丁寧

に造られたという事が伝わってくる個性的な外観。

玄関の脇を見ると、小さな庭を眺めながら、外でもティータイムを

過ごすことができるような、白いテラスがあった。

見晴らしの良い高台にあるカフェなので、曲線のテラスの手

すりにグルッと沿う形でテーブルが設置されており、

カウンター席のような形になっている。


「・・・疲れた・・・」中年の男が一言。

「・・・ボクも・・・」青年も一言。

「何でこんな所まで来なきゃいけないんだ?」ボヤく中年。

「石森さんが行くっていったから・・・」責める青年。

石森という中年の男は、青年をチロッと睨み、面倒くさそうに店

のドアを開けた。

シ〜ン・・・

「いらっしゃいませ♪」という明るい声がするものと思いこんでドア

を開けたのに、何の反応もない。

「やってない?」驚いて店内を見渡す石森。

「いや、お客さんらしき人いますよ」キョロキョロしながら答える青年。

確かに店内では、3〜4人の客がコーヒーを片手に本を読んでいた。

しかし、やっぱりこの店変だ・・・と石森は思った。

何が変かというと、客がそれぞれ、皆、動物の絵が描かれたマスクを

していること、そして、そのほぼ全員が本から目を離す事なく、ただ

ただ黙々と本を読み続けていること。

普通のカフェでは、まずこんな光景はありえない。

2人づれなら、談笑しているだろうし、1人で来ている客なら、スマホ

いじりが定番だ。

黙々と、ただ黙々と本を読んでいる光景なんて、図書館位でしか

見られない光景・・・ん・・・そうか読書喫茶か・・・なるほどねぇ・・・

暇つぶしにやってみたクロスワードパズルの答えがやっと解けたよ〜

思ったより時間かかっちゃって・・・まいった、まいった、というような

苦笑いを浮かべながらカウンターへ向かう石森。

カウンター内には、店長とおぼしき人物が・・・

女・・・?男・・・?やっぱり、女か・・・?

えぇい、どっちなんだよっ!と心の中で毒づきながら、青年の方を見る

石森。

その顔に、”へっ?”と反応して、急いでカウンター内を確認する青年。


ヒソヒソ・・・(「あれ、男?女?どっち?」by.石森)

ヒソヒソ・・・(「え〜っと、片膝立ててコーヒーをすすっているっていうのは

        男以外に考えられません・・・」by.青年)

「ちょっと〜!聞こえてんだからね!あんたたち!(-_-;)」

カウンターの男性、いや女性(声でわかった)がバンッとカウンターを一発

叩いて立ち上がった。

「あ・・・いやぁ・・・どうもこんにちは・・ハハ」苦笑いを浮かべ挨拶する石森。

と同時に後ろの青年の方を振り向き、(「女、女・・・(-_-;)」と言っている。

「初めまして!毛塚治(けづかおさむ)と申します!コーヒーの美味しいお店

という評判を聞きまして、1度飲んでみたいなぁ〜と^^」

青年、探偵というよりも、営業向き。

あ、この二人元探偵なんですが、それはまた後程・・・

「あぁ、なんだ、お客さんか・・・それは、どうも。

じゃぁ、初めてな訳ね。

では、うちのシステムを説明致します。

え〜っと、うちはよそのカフェとは違った料金形式をとっています。

まず、最初に1枚二千円で読書カードを作ってもらいます。

基本的に、ここは読書空間なので、読書目的でない人の入店はお断りして

います」

(「すげぇ〜、客選んでんのか〜?」口パッカ〜ンの石森)

「一回につき何冊貸りられても構いませんが、一回につき、コーヒー一杯が

もれなくついてきます。カード一枚で10冊まで貸りる事ができます。

説明は以上です。何かご質問はありますか?」

「・・・・」圧倒されて、よくわからない二人。

「じゃぁ、ここに必要事項を記入して」

読書カードの申し込み用紙を渡され、言われるままに記入する二人。

「では、二千円ずつ」

何が何だかわからないまま、二千円を払う二人。

申し込み用紙を確認する店主。

「え〜っと、いしもりしょうたろう(石森小太郎)・・・いしもりしょうたろう・・・

仮面ライダー!?」

店内爆笑

「お〜い、今笑ったな!お前らマンガをナメてんだろっ!」キレる石森。

(「そんなことないですよ〜・・・」)なだめる青年。

「え〜っと、もう一人は・・・けづかおさむ・・・アトム!?」

またまた、店内爆笑

今度は青年がキレる番。

「お前ら、世界の手塚をナメんなよ!」

(「いやいや、お前はけづかだから・・・^_^;」)なだめる石森。

全く気にもとめず、続ける店主。

「じゃぁこれ、読書カード。まず本を選んでください。

コーヒーを淹れておきますから。あとこれ、つけて」

と丸い小さなバッジを渡す。

言われるままにバッジをつける二人。

本棚のコーナーへ行く。

「何だよ!男みてえな女!!」

ヒソヒソ声で言ったつもりが、何故か大音量で、

しかも店内のスピーカーから響き渡る石森の声。

またまた、店内爆笑

訳がわからず「へっ?」と青ざめる石森の顔面に

湯気がたったおしぼりが!!!

「ストライク・・・」小さくつぶやく常連。

そして、店長の一言。


「熱々のおしぼりを、どうぞ! 仮面ライダーさん・・・(-_-;)」


続く・・・

2018.1.6


作;@ポッポ・チーチョ


*完全フィクションです。実在の人物、お店他とは、一切関係ありません*

追記:タイトルは変わるかもしれません。
   




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『牧場のキャラメル〜つなぐもの〜(仮)』#P2(創作) 余白に描いたファンタジー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる